【レビュー】「ナチュラルおそうじ大全」論理的志向のあたなにオススメの本!

かぞく

「洗剤を沢山付けて力をこめて洗ってもガラスの汚れが取れない」
「風呂の赤カビがほんと嫌」

結婚して7年、出来る限りの家事をしながら
「もっと効率的に汚れを落とせないものなのか」
頭のどこかで常に思っていました。

そこで、本屋さんに並んでいる、掃除にまつわる本(20冊くらい)を全て読んでみる。

その中で「本橋ひろえさん」の出している本が最も私の理解を深めてくれました。

著者はもともと科学製品を作る会社で合成洗剤の製造を担当されていた。
仕事の中で「使っている洗剤の成分を読んでみると、似たような洗剤が驚くほどに多いこと」
を感じ、ナチュラルクリーニングの講師として現在活動をされています。

それだけに著者の本は「科学的」で「論理がしっかりされている」と感じます。
本屋さんに並んでいる掃除本の中には「これって科学的にほんと?」と思うことが紹介されていたりする本も多い。
「掃除を正しく理解したい」そんな方にはおすすめの本です。

おすすめの人
・論理的に物事を理解したい人
・効率的に時間を使いたい人
・汚れの仕組みを正しく理解したい人

「ナチュラルおそうじ大全」で学べること!

敵(汚れ)を知ることで、掃除は楽になる

洗剤がいらない汚れ
・ホコリ、チリ
・泥、砂
・髪の毛など
洗剤が必要な汚れ
・油   ・食べ物のカス
・水あか ・カビや雑菌
・体から出る皮脂、角質、汗、尿

汚れといってもすべてが洗剤を必要としていないので、適切な対処を行う。
また洗剤が必要な汚れの正体、放置するとどうなるか、対処法を紹介してくれています。

汚れを性質で分類

汚れを大きく分けるとアルカリ性、酸性、中性の汚れがある。
その性質ごとに洗剤を選ぶと、おもしろいようにキレイになる

アルカリ性の汚れ ※少ない
・水アカ    ・石けんカス
・アンモニア臭 ・タバコや魚のにおい
酸性の汚れ ※汚れの8割~9割
・アブラ汚れ
・食べ物のカス
・人の体から出るもの
皮脂、角質(アカ)、尿、汗 など
中性の汚れ
・カビ
・雑菌
その他
・ホコリ、チリ、砂、髪の毛など

酸性の汚れが多いので、洗剤はアルカリ性であることが多い。
気になって合成洗剤の裏面を見てみるとアルカリ性洗剤の多いこと。

酸とアルカリが中和すると汚れがゆるんで落ちやすくなる

この部分に私はとても感動をしました。中学の時にならった中和。
リトマス試験紙か何かにつけて色が変わったと実験しましたよね。
中和することで汚れって落ちているんだ。中和の神秘たるや、不思議すぎて面白さのビックバンです。


引用:ナチュラルおそうじ大全 著者 本橋ひろえ

用意する洗剤は5つだけ

上記の通り、洗剤のPHの違いを理解し、正しく使うことが重要。

そこで汚れを落とす為には5つの洗剤があれば十分であるというのが著者の主張。

重曹 ※弱アルカリ性
・食品の汚れ  ・軽いアブラ汚れ
・皮脂、手アカ ・湯アカ
・茶しぶ    ・鍋の焦げ付きなど
せっけん ※弱アルカリ性
・食器などの軽いアブラ汚れ
・衣類やふきんの汚れ
過酸化ナトリウム ※弱アルカリ性
・排水溝や洗濯機の汚れ
・カビ
・漂白、除菌
クエン酸 ※弱酸性
・水アカ    ・石けんカス
・アンモニア臭 ・魚やタバコの匂い
アルコール ※中性
・水が使えない場所のアブラ汚れ
・除菌、カビ予防、皮脂、手アカ

各洗剤ごとに得意分野があり、そこを知ることが重要である。
温度が重要であったり、水に溶けやすいなど各洗剤ごとに性質が全く違う。
そういった性質を表にまとめてくれていますので、この部分はぜひ読んでみて感じてください。

具体例を学べる

汚れの仕組みを説明した後は、こまかく場所別にどんな汚れが多いのか、またどういった洗剤を使い、どうやって掃除するのが効率的なのかを説明してくれています。

実際に試してみて感じたこと

はじめは合成洗剤と、ナチュラル洗剤のハイブリット使用で

実際に粉末状態のクエン酸を重さを測って水に混ぜてと、やってみましたが、慣れないことなので正直めんどくさいです。なのではじめのうちは少しづつ無理のない程度で始めるのがおすすめ。

今まで落ちなかった汚れが落ちた!の感動を味わおう

紹介されている5つの洗剤だけで生活するのはいきなりは正直しんどいです。
なので、「汚れが落ちた」、「今までより時間が短縮した」、「風呂場にカビが出にくくなった」そんな感動を味わうと、掃除が楽しくなってきていました。

実際に私は、「風呂の水切りワイパー」をホームセンターで300円程で購入し、毎日お風呂の水切りをスタート。お風呂の排水溝も1週間に1回は掃除。そうすると今までよりカビの発生が驚くほど少なくなりました。

行動を変えることで変化することってなんとまぁ楽しいこと。

まとめ

「人間は裏切りますが、掃除は裏切りません」
昔から、嫌なことがあると、徹底的に掃除をし、生活空間をスッキリさせていました。
むしろ、ごちゃごちゃしているから無駄なことを考えたりしているんだなと思います。

・汚れを正しく理解する
・正しい洗剤を使い、正しい使い方で汚れを取り除く
・トライアンドエラーを繰り返し最適な方法を探す

この本の読後「掃除がしたい!」と思ってしまいます。
頑固な汚れこそ、男性人の出番。

週末は楽しい、楽しい掃除の時間ですね。

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